『歴史人』11月号の特集は「万世一系 天皇125代系譜の謎」。
これで3度目の「天皇」特集だ。
最初は平成22年12月号の「天皇の謎と秘史」。
私は「太平洋戦争にまつわる昭和天皇3つの謎」
(タイトルは編集部、以下同じ)を書いた。
この号は完売して、翌年2月に「別冊」として記事を追加の上、
さらに増刷。
これに気をよくしたのか、
平成23年2月号でも「天皇と皇室」の特集を組んだ。
この時、私は「平安から江戸時代の賢帝四人の政治力解剖」を執筆。
これも好評だったのだろう。
今回、3度目の特集となった。
この度は、総論というべき「国史絵画で見る天皇の歴史」と、
各論の「女性天皇君臨の謎」を担当した。
女性天皇論では、推古天皇と持統天皇を取り上げた。
短い文章ながら、新しい見方も織り込んだ。
興味のある方は覗いて頂きたい
(但し、「国史絵画…」の見出しに「民衆の見本から、象徴へ」
とあるのは不適当。
文中に「国民に手本を示した」と、
私が書いたのを踏まえて編集部が付けたものだが、
「手本」と「見本」では全く意味が異なる)。
読者層の「天皇」への関心は、衰えないで維持されているようだ。
つい先頃、私が監修したPHP文庫の『歴代天皇事典』が、
また増刷するとの連絡も入っている。
僅か3000部位づつの増刷だが、
これで累計7万3000部になる。
私にとっては小さな数字ではない。
「天皇」については、大方の熱心かつ健全な関心に対し、
残念ながら陳腐で類型的な言説や、不正確な知識が、
しばしば見られる。
これからも、微力ながら、それらとは一線を画した言論を心がけたい。
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